もしあなたが、「人生の折り返し地点」に近づいていると感じているなら、生前整理を始めましょう!
生前整理は、あなたのこれからの人生をより良く快適にしていくための第一歩です。
生前整理とはそもそも何なのか?
「生前整理」とは、生きているときに家の整理や片づけを行うことです。
ちなみに、「生前」は、存命中、生きているときという意味の単語です。
「生前」の反対の意味を表す言葉は「死後(または没後)」になります。故人が亡くなる前、故人が生きていたときという意味で「生前」という言葉が使われることもあります。
生前整理では、自分で自分の家の整理や片づけを行いますが、単なる片づけや断捨離とは少々意味合いが異なります。
どこに違いがあるのかというと、生前整理には「自分の老後、自分の死を見据えた身辺整理」という意味が含まれている点です。
生前整理では一般的に、次のような種類の片づけを行います。
- 自分が亡くなったあとのことを考えた片づけ
- 自分の老後(これからの生活)のための片づけ
この2つが生前整理の意味であり、大きな特徴だと言えます。
章の最後に、「生前整理」の読み方を確認しておきましょう。
「生前」の読み方は3通りあります。
① せいぜん
② しょうぜん
③ そうぜん
いずれもほぼ同じ意味を表し、どの読み方でもOKですが、最も一般的に使われている読み方は「せいぜん」です。
ですので、「生前整理」は「せいぜんぜいり」が最も一般的な読み方ということになります。
「しょうぜんせいり」も間違いではありませが、正しくないと判断されてしまうことがあるかもしれません。
生前整理と遺品整理の違い
生前整理は、遺品整理とセットで扱われることがよくありますが、全く別物です。
そう考えるべき理由は、作業をすべて終えたあとの家の中の状況がまったく異なっているという点にあります。
生前整理と遺品整理。それぞれの作業を終えた家の様子をイメージしてみてください。
状況によって違いはありますが、多くの場合、遺品整理を終えたあとの家の中は空っぽです。
それに対し、生前整理を終えたあとの家はすっきりと片付き、そこで暮らす人の年代に応じた生活しやすい環境になっているのではないでしょうか。
そもそも、生前整理と遺品整理とでは、整理を行う目的が大きく異なります。
生前整理 ⇒ ライフスタイルが変わった家を、現状に合わせて暮らしやすくする
遺品整理 ⇒ 住む人がいなくなった家を空にする
また、その作業を誰が行うのかという点も大きく異なっています。
生前整理 ⇒ そこで暮らす人が片付ける
遺品整理 ⇒ 遺族が片付ける
生前整理は、生活環境をリセットするチャンス
生前整理をすることで、生活環境を今の状況に合わせて改善し、暮らしやすくすることができます。
まだ若くエネルギーに溢れている頃は、その時々の必要に応じて生活環境をアップデートしていきます。
しかし年をとると、環境を変えることがおっうくになりがちです。
そうなると、家の中の環境が次第に現状とズレてしまい、生活が不便になります。
- 今はまったく使われていない家財道具がたくさんある
- かつては便利だった家電が使いづらくなっている
- お気に入りだった家具が今は何となくしっくりこない
- リビングに物が溢れ、雑然としている
- 今は使っていない物の整理に多くの時間を取られている
家の中が、このような状況になってはいないでしょうか?
多少不便でも生活できている状況だと、より良くするための第一歩をなかなか踏み出せないというケースが少なくありません。
生前整理は、このような生活環境をリセットする絶好のチャンスなのです。
生前整理をすることで、このような状況を改善し、今の自分の生活にあったより良い環境に作り変えることができます。
生前整理で遺品整理の負担を軽減!
生前整理では、不要になった家財道具、趣味の道具などを処分する作業を行います。
こうすることで、生活環境をすっきりさせるだけでなく、自分に万が一のことが合った場合に、残された家の片づけを担ってくれる家族にかかる負担を軽減することができます。
クローゼットにつまった衣類やごちゃごちゃのアクセサリー、食器棚を占める大量の食器類。書類や本、写真の束。
このようなものを整理し片づけるのは、とてもとても大変な作業です。
自分で整理するだけでも相当な手間と時間がかかる作業を、自分以外の遺族や他人が行うとなると、何倍もの労力と時間がかかるのは当然ですね。
業者に依頼する場合は、数十万円から100万円近い費用がかかってしまいます。
生前整理を通して不用品をできるだけ処分し、物を少なくしておけば、遺品整理の手間を大幅に軽減することができます。
まとめ
生前整理は、自分がより良く暮らすために行う片付けです。
また、自分に万が一のことがあったときに、残される家族に片付けの負担をかけないようにするためにも、大いに役立ちます。
生前整理を行うことに、躊躇する必要はありません。
もしあなたが終活を意識し始めているなら、まずは、ぜひ生前整理から始めましょう!