生前整理の「6つのメリット」と「2つのデメリット」

居心地のいいテラスの画像

「生前整理を、わざわざやる必要ってあるの?」
そんな風に思う方がいらっしゃるかもしれません。

しかし、生前整理はぜひやるべきです!

なぜなら、生前整理にはとてもたくさんのメリットがあるからです。

<生前整理のメリット>

① 片付いた部屋で快適に暮らせる
② 物を探し回ることから解放される
③ 暮らしやすくレイアウトを変更できる
④ インテリアを新しくできる
⑤ 残された家族の負担を軽減できる
⑥ 遺産相続のトラブルを回避できる

もちろん、生前整理にはデメリットもあります。例えば、次のような問題です。

<生前整理のデメリット>

① 無理をしすぎて体に負担をかけてしまう危険がある
② 悪徳業者に引っかかってしまう危険がある


これから、生前整理のメリットとデメリットをひとつずつ詳しく解説していきます。さらにデメリットのに対する具体的な対策についてもご紹介していきます!

生前整理を行うべきか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

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目次

生前整理を行うメリット

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① 片付いた部屋で快適に暮らせる

生前整理を行うことで、すっきりと片付いた部屋で生活できるようになります。

長く同じ場所で生活を続けているうちに、次第に物が増え、家中のあちこちにごちゃごちゃしたエリアが発生してしまうというケースは、結構多いのではないでしょうか。
何気なく置いた物が10年以上も鎮座し続けたり、かつては日常的に使っていた物がもはや誰にも使われないまま放置されていたり。こういったことが繰り返され、家の中が次第に片付かなくなっていきます。

そのような状態が長く続くと、ごちゃごちゃした状況が固定され、片付けることが困難になってしまうのです。

生前整理を行うことでごちゃごちゃを改善できない状況をリセットし、そこで暮らし始めた頃と同じ、すっきりと片付いた部屋をよみがえらせることができます。

効果的な生前整理のポイント★

・ごちゃごちゃしたエリアをなくす
・すっきり片付いた部屋にする

② 物を探し回ることから解放される

生前整理をすることで、使いたい物をすぐにさっと取り出せるようになります。

物をたくさん持っていると便利ですし、所有する喜びもあります。
実際、物を買ったりもらったりするのは、嬉しいものですよね。

しかし、量が多ければ多いほど管理が難しくなります。
それぞれに置き場所を決めてしっかり管理をしていたとしても、すべての物の置き場所を確実に把握することはなかなか困難です。
そのため、何かが必要になるたびに、あちこち探し回らなければならなくなってしまうわけです。

生前整理では、家の中の物を減らし、今必要としている物だけを残すようにします。

こうすることで、物を使うためにいちいち探し回る必要がなくなり、スムーズに物を見つけることができるようになるでしょう。

効果的な生前整理のポイント★

・家の中の物を減らす
・今必要としている物だけを残す

③ 暮らしやすくレイアウトを変更できる

生前整理を通して、家全体のレイアウトをより暮らしやすく変更することができます。

家族で生活していると、部屋や家のレイアウトを自由に変えることができないというケースが少なくありません。
子どもに優先的に部屋を使わせるために、自分の部屋・自分専用のスペースを確保できなかったり、そもそも十分なスペースがなく思い通りのレイアウトにできないというケースもあるでしょう。

家族構成が変わり、老後の生活を見据えて整理をしていく生前整理は、家のレイアウトを変更する絶好のチャンスなのです。

長く暮らしているうちにレイアウトが固定されてしまっている場合でも、生前整理のタイミングで、今の自分にとってより暮らしやすいレイアウトに家の生活環境を作り変えることができます。

効果的な生前整理のポイント★

・今の自分が暮らしやすいレイアウトにする
・自分の部屋や専用スペースを確保する

④ インテリアを新しくできる

お部屋のインテリアを一新したいなら、生前整理のタイミングがおすすめです。

雑誌やおしゃれなブログで紹介されている、すてきなインテリアの部屋。憧れますよね!
しかし、買い替えや模様替えのタイミングで家具やファブリックを新しくしても、部屋全体の雰囲気を変えることは、なかなか難しいものです。

不要なものをたくさん処分し、生活環境の見直しをする生前整理は、インテリアを一から新しくするチャンスです。
このチャンスにぜひ、気になっていたインテリアを取り入れて部屋全体をリフレッシュしましょう。

憧れのインテリアを取り入れることで、これからの生活をより快適なものにすることができます。

効果的な生前整理のポイント★

・部屋全体の雰囲気を変える
・憧れのインテリアを取り入れる

⑤ 残された家族の負担を軽減できる

生前整理を行う大きな目的の一つは、残された家族の負担を減らすことです。

生前整理では、もう使っていない物や要らない物を処分しますが、さらに、捨ててよいかどうか迷う物、捨てにくい物、処分するのに手間がかかりそうな物を今のうちに処分しておきましょう。
そうすることで、自分に万が一のことがあったときに後片づけをしてくれる家族の手間を、大幅に減らすことができます。

効果的な生前整理のポイント★

・使っていない物や要らない物を処分する
・捨ててよいかどうか迷う物を処分する
・捨てにくい物を処分する
・処分しにくい物を今のうちに処分する

⑥ 遺産相続のトラブルを回避できる

生前整理で財産の整理を行うことで、遺産相続でのトラブルを未然に防ぐことができます。

生前整理では、家財道具の整理だけでなく財産の整理も行います。
貴金属や価値のある物、金融資産や不動産などを再確認し、場合によっては、資産をよりわかりやすいかたちに変えておくことで、遺産相続をスムーズに行えるようになります。

また、遺産の分割方法について今のうちに検討しておくことで、遺産相続でのトラブルを起こりにくくすることができるでしょう。

効果的な生前整理のポイント★

・貴金属、金融資産や不動産などを再確認する
・資産をわかりやすいかたちに変えておく

生前整理を行うデメリットと対策

悩んでいる女性の画像

メリットだらけの生前整理ですが、実は、デメリットとして注意すべき点が2つだけあります。

  • 無理をしすぎて体に負担をかけてしまう危険がある
  • 悪徳業者に引っかかってしまう危険がある

この2つのデメリットについて詳しく解説し、トラブルを避けるための対処法をご紹介していきます。

① 無理をしすぎて体に負担をかけてしまう危険

生前整理を頑張りすぎると、体に負担をかけてしまう危険があります。

家の片付けや整理、模様替えなどの作業は重労働です。無理をしすぎて体を痛めてしまわないよう注意しましょう。

生前整理をできるだけ早く終わらせようとして、急ぎすぎない
自分だけでは困難な作業は、無理せず業者に任せるようにすることで、体への負担を小さくすることができます。

効果的な生前整理のポイント★

・急がず、少しずつ作業を進める
・負担の大きい作業は業者に依頼する

② 悪徳業者に引っかかってしまう危険

生前整理を業者に依頼する場合、不当に高額な料金を請求されるなどのトラブルに遭遇してしまう危険があります。

業者に依頼する場合は、口コミなどをチェックし、業者選びにしっかり時間をかけることが大切です。

いくつかの業者に見積もりを取ってもらい、作業内容・費用に納得してから契約するようにしましょう。

効果的な生前整理のポイント★

・業者の口コミ情報などをチェックする
・複数の業者に見積もりを取ってもらう

まとめ

生前整理を行うことで、たくさんの良い効果があります。
もし迷っているなら、ぜひ今すぐ生前整理を始めましょう!

ただし、生前整理を行うときは、次の2点に注意して作業を進めることが大切です。

・無理しすぎない
・業者選びは慎重に行う


この2点に気をつけることで、危険なトラブルを未然に防ぐことができます。

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