大切な方の遺骨を、メモリアル・ダイヤモンドとして手元に置いておきたい。
と考えているなら、気持ちに余裕のあるうちに、ダイヤモンド葬の具体的な手続きや申し込み方法について確認しておきましょう。
- メモリアル・ダイヤモンドはどうやって申し込むのか?
- どれくらいの日数がかかるのか?
- どんな用意をすればよいのか?
といったことを事前に知っておくことで、いざという時に、落ち着いて適切な手続きを行うことができます。
この記事では、こちらの内容について、ご紹介していきます!
● メモリアル・ダイヤモンド制作の「手続きの流れ」
● メモリアル・ダイヤモンドの申し込み方
● メモリアル・ダイヤモンド制作にかかる日数
● ダイヤモンド葬を行うために事前に考えておくべきこと
メモリアル・ダイヤモンド制作の「手続きの流れ」
① お申し込み・契約手続き
メモリアル・ダイヤモンド制作は、制作を依頼したいメーカー・企業に申し込みをすることから始まります。
具体的な申し込み方法については、次の章で詳しく解説します。
② ご遺骨のお預かり
申し込み手続きが終わったら、ご遺骨を日本国内の代理店でお預かりします。
対面でのお預かり、または郵送での受け渡しが可能です。郵送の場合は、専用のケースを送ってもらえます。
国内の代理店から海外の本社工場に送られます。
③ 現地ラボにて制作
海外の本社工場・ラボにて、メモリアル・ダイヤモンドの制作が行われます。
④ ジュエリー加工
国内または海外の工房にて、メモリアル・ダイヤモンドをご指定のジュエリーに加工します。
⑤ ダイヤモンドのお届け
完成したメモリアル・ダイヤモンドが、お客さまの手元に届きます。
お申込みからお届けまでにかかる日数は、メーカー、メモリアル・ダイヤモンドのサイズやジュエリーの種類などにより異なりますが、6カ月~10ヶ月程度の期間がかかることが多いようです。
メモリアル・ダイヤモンドの申し込み方
この章では、メモリアル・ダイヤモンド制作を申し込む、具体的な方法について解説していきます。
海外メーカーは支店や代理店に申し込む
メモリアル・ダイヤモンドを作るには、メーカーの窓口に申し込みます。
ちなみに、メモリアル・ダイヤモンドを制作可能なメーカー・企業は、現在のところ、世界にわずか数社しかありません。その中で、日本の企業は1社のみ!
ただし、海外のメーカーはすべて、日本に支社や拠点、代理店を置いています。英語で問い合わせをする必要などはありませんのでご安心ください。
世界のメモリアル・ダイヤモンドメーカーについては、こちらの記事で詳しくご紹介していますので、それぞれの特徴や公式サイトなどをチェックすることができます。
申し込みは電話、公式サイトから
メモリアル・ダイヤモンド制作を依頼したいメーカーまたは企業を決めたら、企業の公式サイトから申し込みましょう。
電話、メール、FAXなどでも申し込みできます。
企業によっては、申し込み後に詳しく説明をしてから、正式な契約手続きに入る場合もありますが、申し込みからすぐに契約に進んでしまうケースもあります。
メモリアル・ダイヤモンド制作には決して安くない費用がかかるので、迷う場合は、「お問い合わせ」というかたちで申し込みをして、相談に乗ってもらう方法もおすすめです。
いきなり申し込むのが不安な方は、資料請求を行うことから始めてみましょう。
葬儀業者が提携メーカーを紹介してくれるケースもある
葬儀などについて相談した業者が、メモリアル・ダイヤモンドを制作しているメーカーを紹介してくれるケースもあります。
メーカーと提携しているからといって、必ずしも料金が安くなるわけではありませんが、手続きや申し込み方法に不安がある場合や、近くに場所にメーカーの支店や代理店がない場合は安心ですね。
ただし、メモリアル・ダイヤモンドの申し込みをどこまでサポートしてもらえるかは、それぞれの業者によって異なります。
おすすめメーカーを教えてもらえるだけという場合もあるので、どのようなサポートが受けられるのかをしっかり確認してから依頼するようにしましょう。
メモリアル・ダイヤモンド制作にかかる日数
メモリアル・ダイヤモンドの申し込みから、お客さまの手元に届くまでには、およそ半年~10ヶ月程度の期間がかかります。
どうしてこれほど時間がかかるのかというと、メモリアル・ダイヤモンドを作るには、遺骨から精製した炭素に長時間圧力をかけ、ダイヤモンドの結晶を成長させる必要があるからです。
そもそもダイヤモンドは、自然環境の中で何億年という長い長い時間をかけて生成されます。
メモリアル・ダイヤモンド製造工場では、地球内部の高温高圧な環境を再現し、短時間で遺骨からダイヤモンドを作り出すことを可能にしているのです。
およそ4~8ヶ月ほどの時間をかけて、遺骨を原料としたダイヤモンドの原石が生成されます。
具体的な月数は、制作するダイヤモンドのサイズや、メーカーにより異なります。
その後、カット・研磨され、美しいルースダイヤモンド(裸石)が完成。メーカーによっては、ルースの状態でメモリアル・ダイヤモンドを購入することもできます。
メモリアル・ダイヤモンドをペンダントや指輪にする場合は、工房でジュエリー加工を行い、お客さまの手元に届けられます。
ジュエリー加工にかかる期間は、およそ1~2か月程度。この期間も、ジュエリーの種類やデザイン、メーカーによって異なります。
事前に考えておくべき3つのこと
ダイヤモンド葬を選択し、メモリアル・ダイヤモンドを作ることを決めたら、どのような準備をしておけばよいのでしょうか。
その時が来たら準備をしようと思っていても、いざという時に、じっくり検討して選んでいる暇はありません。
もちろん、いろいろなことが終わってからゆっくり手続きをすることもできますが、気持ちの整理をするまでにかなり長い時間を必要とするかもしれません。
メモリアル・ダイヤモンド制作には半年以上の期間がかかるため、事前にある程度のことを決めておけば、より早くメモリアル・ダイヤモンドを手にすることができます。
メモリアル・ダイヤモンドを作るために、事前に準備すべきこと・考えておくべきことは次の3点です。
① メーカーを決める | ・メーカーの公式サイトを見ておく ・資料を取り寄せる |
② アクセサリーの種類を決める | ・デザインを選んでおく ・リングやチェーンのサイズを確認する |
③ 埋葬について確認する | ・遺骨をすべて使うかどうかを検討する ・埋葬の必要があるかどうかを確認する ・親族に相談する |
準備すべき3つのポイントの中で特に注意すべきは、埋葬についての確認です。
メモリアル・ダイヤモンド制作は個人として判断することができるかもしれませんが、埋葬については、自分たちだけでは決められない場合があります。
親族の反対を押し切ってダイヤモンド葬を行うことで、不和が生じてしまうようなことは避けたいですよね。
メモリアル・ダイヤモンドを作ることについて事前に話をして、意志を共有しておきましょう。
どうしても理解が得られない場合は、通常の埋葬を行い、遺骨の一部でメモリアル・ダイヤモンドを作るという方法があります。
遺骨の量が足りない場合・遺骨を使うことができない場合は、メーカーによっては、遺品や写真、想い出の品、髪の毛などをメモリアル・ダイヤモンドの原料とすることも可能です。
これはすべてのメーカーで対応しているわけではないので、申し込みの際に直接問い合わせてみてください。
まとめ
メモリアル・ダイヤモンド制作の申し込み方法についてご紹介しました。
ダイヤモンド葬を検討し始めたら、申し込み方法についても事前にしっかりと確認しておきましょう。
そうすることで、自分の理想通りのダイヤモンド葬を実現することができます。